クールな年下男子と、甘い恋を。

「え、それって」
 頭が混乱する。

 ……彼女?
 聞き間違いかと思ったけど、漣里くんの横顔は暗闇でもそうとわかるほど赤い。
 冗談……じゃない、みたいだ。

 え、嘘。
 友達だからと、たったいま、自分の気持ちにセーブをかけたばかりなのに。

 セーブしなくてもいいの?
 その先を望んでいいの?

 私が漣里くんの彼女になって、いいの?

 まさか、こんなこと――信じられない。

「…………」
 どうしよう。何て返せばいいんだろう。
 突然すぎて頭が働かない。
 夢でも見ているんだろうか。

 やっぱりこの漣里くんは、都合の良い私の妄想なんじゃないだろうかとすら思い始めた。
 現実の私は滑って転んで、そのまま頭でも打って気絶してるんじゃないんだろうか。

 ああ、でも、それでもいい。
 夢なら永遠に覚めなくたって構わない。
 むしろどうか覚めないで。