クールな年下男子と、甘い恋を。

「そのワンピース、可愛い。似合ってる」
 もしかして、このワンピースが今日のために買ったものだって、気づいてくれたのかな。

「……ありがとう」
 彼が歩くたびに、その振動が私に伝わる。

「夜に出かけるの、よく親が許してくれたな」
「実はちょっと大変だった。お父さんは『夜にデートなんて許さん、まだ早い!』とか言うし。お母さんは女の子の一人歩きは危ないんじゃないかって心配するし」
「大丈夫だ。帰りはちゃんと家まで送るし、俺は割と強い。いざというときに備えてスマホの緊急SOSも設定してる」
「私も。漣里くんは私と花火を見に行くの、ご家族に反対されなかった?」
「俺はそこまで。その辺は男女の違いかな。いや、兄貴が味方してくれたおかげかも。兄貴は俺より遥かに発言力があるから」
 そう言って、漣里くんは私を担ぎ直した。