クールな年下男子と、甘い恋を。

「うん。許す」
 彼は笑う。――笑った。
 こんな馬鹿な私にも、漣里くんはまだ笑ってくれる。

 私はもう、笑い返せばいいのか、感情のままに泣けばいいのかわからず、泣き笑いのような状態になってしまう。

 それから、漣里くんは私に背を向けて、中腰の姿勢になった。

「乗って」
「え。でも」
「いいから乗れ。時間がもったいない」
「……はい」
 私は恐る恐る、漣里くんの肩に腕をかけ、その背中に乗った。

 漣里くんは私を背負って立ち上がり、歩き出した。
 川の方向へ――花火大会の会場に向かって。