クールな年下男子と、甘い恋を。

「なんで迷惑なんて思うんだよ。困ったときには素直に頼れよ。なんのために俺がいるんだよ。俺は真白が困ってるときは助けたいし、力になりたい。真白は違うのか? 俺が助けを求めたら迷惑か?」
「そんなことない。力になりたいよぉ……」
 ぼろぼろ涙がこぼれる。

「真白が遅刻したのは店の手伝いをしてたからだろ。人が足りなくて困ってる親を助けたんだ、真白は偉い。立派だよ。それなのに、なんで遅刻したら俺が怒ると思ってるんだよ。俺はどれだけ心が狭い奴だと思われてるんだ。真白と花火見るの、凄く楽しみにしてたのに。なんで変な嘘つくんだよ。馬鹿」
「ごめんなさい……」
 涙が顎を伝って、地面に落ちる。

「次はちゃんと、嘘をついたりごまかしたりせずに、正直に助けてって言う。約束する……」
 私は本当に、馬鹿なことをした。

 漣里くんが怒ってるのは、長いこと待たせたせいじゃない。
 私が余計な気を遣って、嘘をついたからだ。

 助けてって、最初から言えば良かった。
 意地もプライドも投げ捨てて、素直に謝って、頼れば良かったんだよ。