クールな年下男子と、甘い恋を。

 泣きじゃくっていると、花火の音に重なって、前方から近づいてくる足音が聞こえた。

 ぼろぼろの状態でも、恥ずかしいと思う気持ちは残っていた。
 ハンカチを取り出して、急いで目元を拭く。

 顔を押さえ、相手が通り過ぎるのを待つ。
 でも、道端でうずくまっている私に興味を覚えたのか、相手は私の前で立ち止まった。

 嫌だな。警察官かな。
 心配されても困る。

 いまは誰にも話しかけられたくない。
 顔、ぐちゃぐちゃだし。
 髪だってぼさぼさで、ワンピースも汚れてしまっている。

 人生でワースト3に入るような悲惨な状態。
 早くどこかに行ってほしい。

 心からそう願っていると。

「どこに友達がいるんだ?」

「…………え」
 聞こえてきた声に、私は反射的に顔を上げていた。

 仏頂面で、漣里くんが立っていた。