漣里くんと約束をしてから、待ちに待った花火大会、当日。
私はこの日のためにばっちり準備を整えていた。
買ってもらったばかりの可愛いワンピースを着て、綺麗に着飾って、歩いてきた漣里くんに微笑んで手を振る。
何度も繰り返してきた脳内シミュレーションはもう完璧。
完璧――だったんだけども。
友達と約束してるから、行っていい?――なんて、次から次へとお店にお客さんが押し寄せている状況では言えるわけがなかった。
いつも働いてくれているパートのおばさんが足を骨折してしまった上に、バイトの大学生は今日、体調不良を理由に店を休んだ。
だから、娘である私が働いている。
お母さんたちは無理に店に出なくていいって言ってくれたんだけど、こんな状況で放っておけるわけがない。
お客さんは減るどころか、どんどん増えていく。
目が回るような忙しさ。
厨房でお皿を洗いながら、お店の時計を見る。
六時二十分……着替える時間を考えると、ぎりぎりだ。
もしかしたら遅れるかもと漣里くんに連絡はしておいたけど、その判断は間違ってなかった。
私はこの日のためにばっちり準備を整えていた。
買ってもらったばかりの可愛いワンピースを着て、綺麗に着飾って、歩いてきた漣里くんに微笑んで手を振る。
何度も繰り返してきた脳内シミュレーションはもう完璧。
完璧――だったんだけども。
友達と約束してるから、行っていい?――なんて、次から次へとお店にお客さんが押し寄せている状況では言えるわけがなかった。
いつも働いてくれているパートのおばさんが足を骨折してしまった上に、バイトの大学生は今日、体調不良を理由に店を休んだ。
だから、娘である私が働いている。
お母さんたちは無理に店に出なくていいって言ってくれたんだけど、こんな状況で放っておけるわけがない。
お客さんは減るどころか、どんどん増えていく。
目が回るような忙しさ。
厨房でお皿を洗いながら、お店の時計を見る。
六時二十分……着替える時間を考えると、ぎりぎりだ。
もしかしたら遅れるかもと漣里くんに連絡はしておいたけど、その判断は間違ってなかった。


