クールな年下男子と、甘い恋を。

「…………え?」
 ちょっと待ってください?
 なにこの急展開。
 私のことが好き?
 私の一体どこに葵先輩の気に入る要素があるっていうんだろう。

 成績も容姿も普通。褒められるような特技もなし。
 私の魅力を挙げてくださいっていうアンケートを取ったら全員白紙で出されてしまいそうなレベルなのに?

「僕は真白ちゃんと漣里が好き合ってるように見えたから諦めてたんだ。でも、いま話を聞いて、そうじゃないってわかった。真白ちゃんは漣里のことが好きなわけじゃないんでしょう? だったら僕と付き合ってよ。絶対に後悔させない。大事にするから」
「え、いや、でも……」
「僕の彼女になるのは嫌?」
 葵先輩は私の手を持ち上げて屈んだ。
 私の手が自分の唇に触れる寸前で止まり、上目遣いに私を見つめて甘く微笑む。

「――――!!?」
 予想だにしない行動に、心臓が爆発しそう。

 ちょっと待って?
 本当に待ってください!?
 急展開すぎて脳がついていけないんですけど!?