クールな年下男子と、甘い恋を。

「そっか。漣里と花火大会に行くんだ。まさか漣里から誘うなんてねえ。ほんとに真白ちゃんのこと好きなんだなあ」
「すっ!? い、いや、好きっていっても、特別な『好き』ではないですからっ」
「え? じゃあなんで誘われたと思ってるの?」
「友達だからでしょう」
「………」
 即答すると、何故か葵先輩は片手で額を押さえて俯いた。

「頭が痛いんですか? 大丈夫ですか?」
「……ねえ、真白ちゃん。話があるから聞いてくれるかな」
 葵先輩は手を下ろして立ち止まった。
 つられて私も止まり、身体の向きを変えて、真正面から彼を見つめる。

「? はい」
 なんだろう。
 葵先輩の顔はすごく真剣で、ちょっと怖いくらい。

「僕は君のことが好きなんだ。付き合ってくれない?」
 葵先輩は真顔で私の手を取った。