クールな年下男子と、甘い恋を。

 今日、昼食後にスマホをチェックすると、ラインのメッセージが届いていた。
 葵先輩がジャンガリアンハムスターの子どもを連れ帰ってきた、という報告だった。

 考えた末、決めた名前は『ゆき』だそうだ。
 身体の毛が白いから『ゆき』だって。
 きっと漣里くんは、もちまると同じように、ゆきにも愛情を注いでいることだろう。

 詳しい話はまた明日、会ってから聞こうと思っている。
 凄く楽しみだ。

「あ」
 渡ろうとしていた横断歩道の信号が点滅して、赤へと変わった。
 もう少し早く歩いていればそのまま渡れたタイミングだったのにな。
 ま、いっか。仕方ない。

「真白ちゃん?」
 信号待ちをしていると、後ろから声がかかった。
 振り返れば、葵先輩が立っている。

 彼はA4サイズのものでも入りそうな、大きめの鞄を左肩にかけていた。