「ちょっと失礼」
私はそう前置きして、漣里くんの右手を取った。
驚いたように漣里くんが私を見る。
「突然だけど、手のひらのことを『たなごころ』っていうのは知ってる? たなごころは『手の心』っていう意味があるの」
「……は?」
漣里くんは、わけがわからない、という顔をした。
「握れば拳、開けば掌、なんてことわざもあるけど、手のひらを閉じるか開くかは相手に対する気持ちによって変わるんだよ。漣里くんがいじめられていた人を助けるために振るったように、誰かを攻撃する武器になることもあれば、誰かに愛を伝えることだってできる」
私は微笑んで、漣里くんの手に自分の手を重ねた。
私はそう前置きして、漣里くんの右手を取った。
驚いたように漣里くんが私を見る。
「突然だけど、手のひらのことを『たなごころ』っていうのは知ってる? たなごころは『手の心』っていう意味があるの」
「……は?」
漣里くんは、わけがわからない、という顔をした。
「握れば拳、開けば掌、なんてことわざもあるけど、手のひらを閉じるか開くかは相手に対する気持ちによって変わるんだよ。漣里くんがいじめられていた人を助けるために振るったように、誰かを攻撃する武器になることもあれば、誰かに愛を伝えることだってできる」
私は微笑んで、漣里くんの手に自分の手を重ねた。


