クールな年下男子と、甘い恋を。

 どれだけ粘っても、漣里くんは頑として私の分を払わせてはくれなかった。
 次は必ず奢ると誓いながら、私は漣里くんに続いてお店を出た。

 たちまち、真夏の熱気が容赦なく襲い掛かってきた。
 このまま外にいるのは危険だ。
 一刻も早く涼しい場所へ避難するべきだと本能が訴えている。

「せっかく繁華街にいるんだから、何かする? 行きたい店とか、したいこととかある?」
 眩しい日差しに目を細めながら、漣里くんが言った。

「え、えーっと……」
 どうしよう。
 せっかくだからショッピングでもする? 
 でも、漣里くんを付き合わせるのは気が引ける。

 そもそも私はただの知り合いで。
 友人とすら思われていないわけで……