クールな年下男子と、甘い恋を。

「何にしようか」
 テーブルに置かれているメニュー表を二人で見て、悩む。
 パンケーキもいいけど、ワッフルもいいな。
 それともケーキにしようかな……。

「あれが標準なのか」
 漣里くんの呟く声が聞こえた。
 なんのことかと顔を上げ、漣里くんの視線を追う。
 漣里くんが見ているのは隣の席だった。

 私たちの隣は大学生らしきカップルが座っている。
 二人が仲良く分けて食べているのはパンケーキ。

 標準、というのは、ケーキに載っているホイップクリームの量のことなのだろう。

 ネットにも書いてあったけど、ここのパンケーキはちょっとびっくりするくらい、クリームが多い。

「うん。多分、あの赤い服の女性が食べてるのがダブルクリーム」
 私は斜め前の席に座っている女性を視線で示した。
 彼女の前には山のようにクリームが載ったケーキがある。