クールな年下男子と、甘い恋を。

 電車から降りて、暑さに耐えながら十分ほど歩くとそのお店がある。
 主に若い女性に大人気のお洒落なお店、ストロベリーケーキ。
 幸いにも行列はできていなくて、待ち時間なくすんなりお店に入ることができた。

「いらっしゃいませ」
 女性の店員さんはにこやかに挨拶してくれた。
 クーラーの利いた店内は楽園のように涼しい。

 音楽が流れているお店の内装は白がベース。
 入り口やカウンターには観葉植物が飾られている。
 天井には花のようなデザインの照明が吊り下げられ、壁には絵画。

 店内には家族連れやカップルもいるけど、ほとんどは女性客だった。
 
 私たちが案内されたのは、壁際の二人用の席。
 壁際の席はソファで、向かいの席は木製の椅子が用意されている。

「ソファとどっちがいい?」
「どっちでも……」
 言いかけて、はたと止まる。
 この答えが一番困るよね!

「ソファで!」
「そう」
 すぐに訂正すると、漣里くんは椅子を引いて座った。
 私も鞄を隣に置いて、向かいのソファに座る。