「先輩はほんと、危なっかしくて放っとけない。振り回されるこっちの身にもなってくれ」
「す、すみません……」
私はますます小さくなった。
「……もういいよ。行こう」
漣里くんは気を取り直したように立ち上がり、駅へ向かった。
「あ、あの、スマホですが」
私は後を追いかけつつ、恐る恐る、手に持ったままの漣里くんのスマホを差し出した。
「ああ」
漣里くんは私の手からスマホを取り上げて、ロックを解除した。
表示された待ち受け画面はカメラ目線の白いジャンガリアンハムスターだった。
多分、この子が漣里くんが飼っている『もちまる』だろう。前にハムスターを飼ってるって聞いた。
「普通に動くから大丈夫」
少し操作してから、漣里くんはスマホをポケットに入れた。
「良かった。本当にごめんね。新品のスマホなのに……」
「もういいって言っただろ。それとも何。スマホを守ってベンチに顔面衝突したほうが良かった?」
「い、いえ、それはその……」
「だったら素直に感謝しとけばいいんだよ」
「……うん。ありがとう。本当に……いつも、私を助けてくれてありがとう」
「どういたしまして」
そう言った漣里くんの顔は、まだほんの少しだけ赤かった。
「す、すみません……」
私はますます小さくなった。
「……もういいよ。行こう」
漣里くんは気を取り直したように立ち上がり、駅へ向かった。
「あ、あの、スマホですが」
私は後を追いかけつつ、恐る恐る、手に持ったままの漣里くんのスマホを差し出した。
「ああ」
漣里くんは私の手からスマホを取り上げて、ロックを解除した。
表示された待ち受け画面はカメラ目線の白いジャンガリアンハムスターだった。
多分、この子が漣里くんが飼っている『もちまる』だろう。前にハムスターを飼ってるって聞いた。
「普通に動くから大丈夫」
少し操作してから、漣里くんはスマホをポケットに入れた。
「良かった。本当にごめんね。新品のスマホなのに……」
「もういいって言っただろ。それとも何。スマホを守ってベンチに顔面衝突したほうが良かった?」
「い、いえ、それはその……」
「だったら素直に感謝しとけばいいんだよ」
「……うん。ありがとう。本当に……いつも、私を助けてくれてありがとう」
「どういたしまして」
そう言った漣里くんの顔は、まだほんの少しだけ赤かった。


