クールな年下男子と、甘い恋を。

「帰る」
 漣里くんは立ち上がった。

「わあ、嘘です嘘ですごめんなさいっ! もう言いません! 約束するからゆっくりしていって!!」
 私は慌てて立ち上がり、彼の腕を掴んだ。

 私が必死だったからだろう、仕方なくといった様子で漣里くんが座り直した。
 ほっとして私も座る。

 ……あんまり調子に乗ったら拗ねちゃうみたいだ。
 何事もやりすぎは良くないね、うん。

 漣里くんは仏頂面でジュースを飲み始めた。
 まだ少し顔を赤くしたまま。
 でもそれを指摘したら今度こそ帰ってしまうと思ったから、口には出さなかった。

 ……これは、評価を改めなければいけない。
 私は微笑みながら思った。
 彼は無愛想なようでいて――凄く可愛い。