クールな年下男子と、甘い恋を。

「写真撮らせて」
 一階の渡り廊下まで降りると、開口一番に漣里くんが頼んできた。
 特別棟でも催しをしているせいか、教室棟と特別棟を繋ぐ渡り廊下には数人の姿があった。

 談笑しながら歩く人たち。
 特別棟に続く階段に座り、タコ焼きを食べているグループ。
 野外ステージでは軽音楽部が演奏しているらしく、明るい音楽が耳に届いていた。

「漣里くんも一緒に写ってくれるなら」
 デート中に一緒にプリクラを撮ろうと誘ったら、写真は苦手だと断られ、結局、私は漣里くんの写真を一枚も持ってない。
 このチャンス、逃すわけにはいかない!

「……、……わかった」
 二人でなければ嫌だという意思を込めて見つめると、渋々、といった感じで漣里くんが頷いた。

 やった!
 私は急いで辺りを見回し、通りすがりの女子に声をかけた。
 一年の時は同じクラスで親しかったため、彼女は快く撮影係を引き受けてくれた。

 彼女に携帯を渡し、漣里くんと壁際に並んで立ち、ピースする。