クールな年下男子と、甘い恋を。

「漣里くんはどうしたの?」
「ふふ。教室の前でぼーっと立ってたから連れてきた。深森さんがあんまり可愛い格好してるから、色々と噛み締めてたんじゃない?」
「えっ」
「……うん。可愛い」
 漣里くんは真顔で頷いた。

「そ、そうかな。ありがとう」
 誰よりも感想を聞きたかった人から褒め言葉を受け取って、私は照れ笑い。

「文化祭が終わるまでずっとその格好してるのか?」
「ううん、いまから交代するから、制服に戻るよ」
「そっか……」
 心なしか、漣里くんは残念そうだった。

「ここってカジノなんだよね? どういうルールなの?」
「あ、まずは入り口でお金を払ってもらって」
 と、教室の前方にある受付を指す。

「100円でキャンディー三つと交換してもらうんです。トランプやUNO、または麻雀で勝ってキャンディー数を増やしてもらって、獲得した数に応じて景品と交換してもらうシステムです」
「ふーん」
 葵先輩は教室の後方に設置されている景品交換所の景品と、交換するのに必要なキャンディー数を見て、即座に純利益を計算したらしく、笑った。

「カジノって胴元が儲かる仕組みになってるよね」
「……あはは」
 はい、正直、普通に買ったほうが安いです。
 でも、一応それなりに勝てば元は取れますよ?