クールな年下男子と、甘い恋を。

「じゃあ踊るとなったら、用意できる? 無理ならいいんだ。お互いに制服でも――」
「いえ、もし漣里くんが踊ってくれて、特別な格好をしてくれるっていうんだったら、買います!」
 私は勢い込んで言った。

「そう。とびっきり可愛いドレスを用意しておいて」
 え、本当に、思い描いていた夢のダンスが実現するのかな!?

「はい!」
 私は大喜びで頷き、それからふと気になって尋ねた。

「葵先輩は、誰かと踊る予定はあるんですか?」
 この問いは興味本位でもあり、みーこのためでもあった。
 みーこ、ずっと葵先輩が踊る相手のことを気にしてたもんね。
 多分、みーこだけじゃなく、時海に通うほとんどの女子が気にしていると思う。

「お誘いはたくさん受けてるんだけどね。特定の誰かと踊ったら、その誰かに迷惑をかけてしまいそうだから」
 葵先輩は苦笑した。