クールな年下男子と、甘い恋を。

 相川くんと話す漣里くんの口の端は上がっていた。

 笑うことはあまりない、って言ってたのに。
 確かに、漣里くんは友達と笑っていた。

 胸がいっぱいになって、私はその光景をただ黙って見ていた。
 すると、漣里くんは三階にいる私に気づいて微笑み、片手をあげた。

 私は微笑み返して手を振った。

 ねえ、漣里くん。
 友達と笑ってた漣里くんの姿が、私に手をあげて合図してくれたことが――その全てかどんなに、どんなに嬉しかったか、知らないでしょう?

 ――私は漣里くんと誰かが仲良くしてる姿、見たいな。誰かと笑ってる漣里くんを見てみたい。

 私の願いを、叶えてくれたんだね。

「もう独りじゃないんだね」
 涙を滲ませながら、万感の思いで微笑む。