クールな年下男子と、甘い恋を。

 ……すみません、白状すると楽しんでました。
 だって孤立しがちで、いつもほぼ無表情の漣里くんが大勢の人に絡まれて、感情をむき出しにしてるんだよ?

 漫才みたいなやり取りもしてたし、その全てが面白すぎて、私は笑いそうになるのを必死で我慢してました。

「まあまあ。もうしないって約束するから、許してよ」
 葵先輩の言葉に答えることなく、漣里くんは不機嫌そうにそっぽ向いた。
 葵先輩は苦笑してから、私を見た。

「小金井くんに、昼休憩になったら家庭科室に来てって伝えておいてくれる? 今日の放課後、事件の関係者とその保護者を集めて面談が行われる予定なんだけど。その前に直接話を聞きたいんだ」
 漣里くんが身体を張って『怪我』という暴行の証拠を作ったおかげで、ついに先生たちも動き出したらしい。

「わかりました。伝えておきます」
 私は表情を引き締め、頷いた。