クールな年下男子と、甘い恋を。

「D班に連絡! 護衛対象がそっちへ逃げた! 至急確保されたし!」
 元サッカー部部長は携帯を取り出し、誰かへコール。

「D班了解!」
 携帯から返事があった直後、わき道からこれまた屈強そうな男子三人が飛び出してきて、漣里くんに見事なタックルを決め――どうやら彼らはラグビー部らしい――捕獲した。

 D班って、一体この他に何人が護衛隊に参加しているんだろうか。

「放せ!!」
「暴れるな! 無駄な抵抗は止めろ!」
「貴様は完全に護衛されている!」
「そこは『包囲されてる』じゃないのか!?」
 三人がかりで押さえつけられ、半ば引きずられるようにこちらへ連れ戻されながらも、律儀に突っ込む漣里くん。

「放せって言ってるだろうが!!」
 漣里くんは暴れながら吠えた。

 けれど、二人の生徒が加勢し、さらに後ろから羽交い絞めにされたため、逃げるどころか、ろくに動けなくなる。

「はっはっは。漣里は本当に照れ屋だな。素直にありがとうと言ってくれて良いんだぞ?」
 悠然とした足取りで漣里くんの前に立ち、再び白い歯を煌かせる元サッカー部部長。