クールな年下男子と、甘い恋を。

「お待たせしました」
 私は二つのガラスコップを乗せたお盆を持ち、漣里くんが待っている自室に戻った。

 ベッドに本棚、ぬいぐるみ。
 一歳しか年の離れていない男子に自分の生活空間を見られるのはなんだか恥ずかしい。

 漣里くんは小さな座卓の前に座っていた。

 この座卓は脚が折りたためるもので、使わないときは壁に立てかけている。
 可愛いウサギのキャラクターが描かれた座卓を見ても、特に感想はないらしく、漣里くんは無表情だった。

 物珍しそうに部屋の中を見回すことも、そわそわすることもない。
 仮にも女子の部屋にいるのに、ちっとも緊張してないように見える。

 漣里くんって、緊張することあるのかな?
 一体どうしたら彼は動揺するんだろう?

「どうぞ」
「どうも」
 しゅわしゅわと炭酸が弾けるぶどうジュースを受け取って、漣里くんは飲み始めた。