「……どうしてこんなことになったの?」
周囲に誰もいなかったため、私は立ち止まって聞いた。
漣里くんも足を止めて、私を見る。
その視線から逃げるように、私は視線を床に落とした。
「……野田曰く、ATMが金を出さなくなったから責任取れ、だって」
「……ATM?」
意味がわからなかった。
「小金井は過去の虐めの事実を口外しないっていうことと、それから俺に報復しないっていう二つの約束を取り付けて、野田たちに金を払ってたらしいんだ」
「え」
ってことは、小金井くん……四月からいままでずっと、お金を巻き上げられてたの!?
「俺たちが真相を暴露したことで小金井も野田に反旗を翻し、金を払わなくなった。だから、俺が責任取って小金井に取り立てるか、もしくは代わりに金を払えって脅してきた」
「……なんて奴なの……」
脳裏に野田たちの顔を思い描き、私は怒りに震えた。
「四月にあいつらを殴った後、しばらくは闇討ちとかを警戒してたんだ。野田はああいう性格だから、絶対報復しにくると思ってた。でもいままでなんともなかったのは、小金井が防いでくれてたんだよ。そんなこと、俺、全然知らなかった」
小金井くんは小金井くんなりに、自分をかばってくれた漣里くんを守ろうとしてたのか……。
でも、私が真相を暴露したいと言ったから、野田たちを口止めする意味もなくなった。
約束が失われることで、もし野田が漣里くんへの報復を決めたとしても、彼には戦う力があるし、大丈夫だとたかをくくったのかもしれない。
小金井くんだって、長いこと野田に搾取され続けるのは嫌だったはずだもの。
周囲に誰もいなかったため、私は立ち止まって聞いた。
漣里くんも足を止めて、私を見る。
その視線から逃げるように、私は視線を床に落とした。
「……野田曰く、ATMが金を出さなくなったから責任取れ、だって」
「……ATM?」
意味がわからなかった。
「小金井は過去の虐めの事実を口外しないっていうことと、それから俺に報復しないっていう二つの約束を取り付けて、野田たちに金を払ってたらしいんだ」
「え」
ってことは、小金井くん……四月からいままでずっと、お金を巻き上げられてたの!?
「俺たちが真相を暴露したことで小金井も野田に反旗を翻し、金を払わなくなった。だから、俺が責任取って小金井に取り立てるか、もしくは代わりに金を払えって脅してきた」
「……なんて奴なの……」
脳裏に野田たちの顔を思い描き、私は怒りに震えた。
「四月にあいつらを殴った後、しばらくは闇討ちとかを警戒してたんだ。野田はああいう性格だから、絶対報復しにくると思ってた。でもいままでなんともなかったのは、小金井が防いでくれてたんだよ。そんなこと、俺、全然知らなかった」
小金井くんは小金井くんなりに、自分をかばってくれた漣里くんを守ろうとしてたのか……。
でも、私が真相を暴露したいと言ったから、野田たちを口止めする意味もなくなった。
約束が失われることで、もし野田が漣里くんへの報復を決めたとしても、彼には戦う力があるし、大丈夫だとたかをくくったのかもしれない。
小金井くんだって、長いこと野田に搾取され続けるのは嫌だったはずだもの。


