クールな年下男子と、甘い恋を。

「もちろん無理にとは言わないけど……できたら、私の気が済むと思って、付き合って欲しい。このまま別れるなんて、申し訳ないの。お礼をさせて!」
 私はぱんっと目の前で両手を打ち鳴らし、拝んでみせた。

「……先輩がそうしたいなら」
 ややあって、漣里くんが口にしたのは、了承の言葉。

「うん!」
 私はぱあっと表情を明るくさせた。

「日陰で待ってて。準備ができたら迎えに来るから」
 私は鞄を肩にかけて、大急ぎで玄関の鍵を開けた。