クールな年下男子と、甘い恋を。

「俺は真白と一生、手を繋いで生きていきたい」

 彼はいま、世界中の誰よりも勇ましく、格好良く――ああ、もう言葉でなんて言い表せない。

 言葉の代わりに、私は彼の手を強く握り返した。
 漣里くんと一緒に、抗議の意思を込めて野田たちを睨みつける。

「はあ?」
 けれど、漣里くんの決意表明は野田たちの心に全く響かなかったらしい。

 逆に神経に障ったかのように、野田は片眉を跳ね上げた。
 上杉なんて地面に唾を吐いた。

「おてて繋いで一生彼女とラブラブしたいんですーってか。馬鹿なのお前?」
 心底あきれ果てたように、鼻を鳴らす野田。

「状況わかってねえわけ? ノーミソお花畑なの? けっ、それなら呑気に花咲かせたまんま二人仲良く死ねやオラぁ!」
 野田は突進してきて、拳を振り上げた。

「!!」
 反射的に身を竦めた私を漣里くんが抱きしめ、庇おうとしてくれた。
 また漣里くんが怪我をするのかと、絶望的に思ったその瞬間。

 視界の端を影が走った。