クールな年下男子と、甘い恋を。

 わかってくれた子もいるけれど、まだ誤解は完全に解けていない。
 それなら学年問わず、多くの生徒が集まる食堂で、私と漣里くんが仲良くご飯を食べる現場を見てくれたら、なんだ、漣里くんも普通の人間なんだなって認識を改めてくれる人もいるかなと思ったんだ。

 ……というのは建前で、本音は私が漣里くんの彼女だって皆にアピールしたいだけだったりもする。

 何より、彼氏とお昼に学食デートっていうのは心躍るもんね!

 食堂前でそわそわしていると、漣里くんの姿が見えた。

「漣里くん」
 手を振ると、漣里くんも私に気づき、歩み寄ってきた。

「待った?」
「ううん、私もさっき来たところ」
「そう」
 そうだよこれだよ!
 学生カップルとして、一度はやってみたかったんだよ!!

 幸せを噛み締めつつ、笑顔で合流し、開きっぱなしのガラス扉を通って食堂へ。