クールな年下男子と、甘い恋を。

 事態の改善に乗り出して、五日が経った。

 みーこや友達が私に協力し、違う学年の子まで真実を広めてくれたおかげで、漣里くんに関する悪評は消えるまではいかないまでも、鎮静化はしてくれた。

 漣里くんが庇った相手が小金井くんだと知ったみーこは「なんで最初から事実を話さないのよ」と小金井くんに突っかかったけど、彼は「あいつが勝手にやったことだ」と突っぱねた。

 漣里くんに一言の感謝も述べないその傲慢な態度に、みーこは憤慨していた。

 でも、小金井くんのことなんて正直、どうでもいい。

 大事なのは、皆が漣里くんを見る目が緩和されつつあること。
 昨日はクラスの子に突撃され、噂の真相について根掘り葉掘り聞かれたそうだ。

 漣里くんが全ての質問に対して正直に答えると、その子は同情を示した。
 その子に引っ張られる形で、昨日は設営班のクラスメイトと一緒にペンキ塗りをしたらしい。

 屋上で独り寂しく読書していた漣里くんが!
 皆と一緒に文化祭準備を!

 昨日の夜、電話越しにその報告を受けて、本当に泣きそうになったと伝えると、漣里くんは大げさだと言っていた。

 でも、漣里くんだって絶対に嬉しかったはず。
 喜びついでに、お互い毎日お弁当だし、たまには一緒に学食なんてどう、と誘ってみると、漣里くんもすぐに同意してくれた。
 というわけで、私は学校の昼休憩時間、漣里くんと食堂前で待ち合わせしていた。