クールな年下男子と、甘い恋を。

「私にしてくれたように、他の子にも手を伸ばして。一生ものの縁が見つかるまで、諦めずに紡いでみてほしい。独りは楽だけど、でも、寂しいよ」
 人間は独りで生きていけるほど強くない。

 漣里くんだってそうだ。
 独りには慣れてるなんて言ってたけど、そんなわけない。

 クラスの輪から弾き出されて、辛いと感じないわけがないんだ。
 漣里くんは温かい心の持ち主なんだから、歩み寄る姿勢を見せればきっと、友達ができるはずだよ。

 私にとってのみーこみたいに、一生ものの友達がすぐ傍にいる可能性を否定して、自分から遠ざけちゃうなんて、もったいないよ。

「私は漣里くんと誰かが仲良くしてる姿、見たいな。誰かと笑ってる漣里くんを見てみたい」
「……努力する」
 それまでじっと私の話に耳を傾けていた漣里くんが、私の手を強く握った。

「うん。私もこれから、友達や知り合いに真相を広めて、悪評が消えるように努力するから。そのうち皆もわかってくれるよ」
 そしたら漣里くんがクラスメイトと仲良く談笑する姿を見られたりするだろうか。

 だったらいいな、と、私は理想の未来を描いて笑った。