「もー! 自分のことなのになんでそんなに他人事なの? 漣里くんはもっと自分の感情を表に出すべきだよ。ずーっと庇ってた相手にあんなこと言われて悔しくないの? 私は怒鳴りつけてやりたかったよ! クラスメイトに邪魔だって言われたときだって、もし私がそこにいたらきっと怒ってたよ」
「……。怒るとか、面倒くさくて」
一拍の無言を挟んで、漣里くんは言った。酷く、平坦な口調で。
「空気読んで笑ったりとか。周りの意見に合わせて、自分の意見を殺したりとか。面倒くさいんだ。社会に出たならともかく、学生でいる間は学校を卒業するまで、いや、もっと短い奴はクラスが替わるまでの付き合いだろ。中学ではそれなりに付き合ってた奴だって、クラスが違ったいまはもうろくに話さないただの他人だ」
夕闇が下りて、辺りは薄暗い。
「小学生の時から、もっと協調性を大事にしろって通信簿にも書かれてたけど。協調性って、そんなに大事なものかな。人付き合いなんてただ煩わしいだけじゃないか」
空には紺色とオレンジ色のグラデーションがかかっている。
「……。怒るとか、面倒くさくて」
一拍の無言を挟んで、漣里くんは言った。酷く、平坦な口調で。
「空気読んで笑ったりとか。周りの意見に合わせて、自分の意見を殺したりとか。面倒くさいんだ。社会に出たならともかく、学生でいる間は学校を卒業するまで、いや、もっと短い奴はクラスが替わるまでの付き合いだろ。中学ではそれなりに付き合ってた奴だって、クラスが違ったいまはもうろくに話さないただの他人だ」
夕闇が下りて、辺りは薄暗い。
「小学生の時から、もっと協調性を大事にしろって通信簿にも書かれてたけど。協調性って、そんなに大事なものかな。人付き合いなんてただ煩わしいだけじゃないか」
空には紺色とオレンジ色のグラデーションがかかっている。


