「頼んでもないのに割り込んできて、あいつらを殴ったのは君の勝手だろう? そのせいで他人から誹謗中傷を受けようと、僕の知ったことじゃないね。完全に自業自得じゃないか」
小金井くんが頭を振る。
「むしろ僕は被害者だ。君の短絡的行為によって、僕はいまでもあいつらにつきまとわれてるんだ。いい迷惑だよ、全く」
「……余計なお世話だったとでも言いたいの?」
私はきつく手を握りしめた。
怒りの炎が胸中で激しく燃え上がる。
漣里くんは虐められていた小金井くんを庇って野田くんたちに立ち向かい、これまでも小金井くんのために黙って耐え忍んできたのに。
よりにもよって、庇われていた張本人がそれを全否定し、あまつさえ馬鹿にするなんて許せない。
漣里くんと知り合う前、私のクラスでも、漣里くんのことは何度か話題に上がったことがある。
平気で人を殴る不良。女子に手を上げる男なんて最低だよね。
女子たちがそんな話をしていると、小金井くんは「他人のゴシップに構う暇があるなら勉強したらどうだ馬鹿ども」と、実に辛辣な口調ではあるけれども、遠回しに漣里くんを庇うような発言をしていた。
だから、真実を知ったいま、小金井くんは漣里くんに感謝していたのかな、なんて思ってたけど、違ったの?
あの発言には意味なんてなくて、ただうるさい女子たちの口を封じられればそれで良かったの?
小金井くんが頭を振る。
「むしろ僕は被害者だ。君の短絡的行為によって、僕はいまでもあいつらにつきまとわれてるんだ。いい迷惑だよ、全く」
「……余計なお世話だったとでも言いたいの?」
私はきつく手を握りしめた。
怒りの炎が胸中で激しく燃え上がる。
漣里くんは虐められていた小金井くんを庇って野田くんたちに立ち向かい、これまでも小金井くんのために黙って耐え忍んできたのに。
よりにもよって、庇われていた張本人がそれを全否定し、あまつさえ馬鹿にするなんて許せない。
漣里くんと知り合う前、私のクラスでも、漣里くんのことは何度か話題に上がったことがある。
平気で人を殴る不良。女子に手を上げる男なんて最低だよね。
女子たちがそんな話をしていると、小金井くんは「他人のゴシップに構う暇があるなら勉強したらどうだ馬鹿ども」と、実に辛辣な口調ではあるけれども、遠回しに漣里くんを庇うような発言をしていた。
だから、真実を知ったいま、小金井くんは漣里くんに感謝していたのかな、なんて思ってたけど、違ったの?
あの発言には意味なんてなくて、ただうるさい女子たちの口を封じられればそれで良かったの?


