クールな年下男子と、甘い恋を。

「うん。そうだね」
 私は笑った。
 他人を気遣う漣里くんの優しさを垣間見て、それでも私を優先してくれたのが嬉しくて。

「良かった」
 漣里くんはちょっとだけほっとしたような顔をした。

「その人って、五組の林くんだよね」
 和やかな空気の中、確認してみると。
「誰、それ」
 漣里くんは首を傾げた。

「…………え? 林くんじゃなかったの?」
 てっきりそうだとばかり思いこんでいた私は、目をぱちくり。

「あのとき俺が庇ったのは、真白と同じクラスの、小金井って奴だけど」
「へ」
 私は、唖然。
 小金井って……あの、ひねくれた秀才の、小金井くん?
 頭の中に、眼鏡をくいっと持ち上げる小金井くんの顔が浮かぶ。
 …………なんですと!?