「いまさらだけどさ、カジノってのはなかなかいいアイディアだよね。題材がゲームだから、お客さんたちにも楽しんでもらえるだろうし」
みーこの発言で、私の注意は引き戻された。
私とみーこは放課後の賑やかな教室の一角で、飾り付け用の花を作っている。
私と同じ班のメンバー、五十鈴たちは買い出しに行き、他のクラスメイトたちは離れた場所でそれぞれ作業しているため、いま私の近くにいるのはみーこだけ。
「お化け屋敷よりは準備も楽だし」
オレンジ色の小さな折り紙を折りながら、みーこがお化け屋敷を引き合いに出したのは、漣里くんのクラスではお化け屋敷をするらしい、と私が言ったせいだろう。
漣里くんのクラスは一年三組。
私たち二・三年がいる教室棟とは渡り廊下で繋がった、一年棟の二階。
「お化け屋敷っていったら段ボールも大量にいるよね。段ボールを黒く塗ったりとか、窓を塞いだりとか、設営がめちゃくちゃ大変そうだけど、成瀬くんはクラスメイトとうまくやってるのかねぇ」
みーこは一年棟がある方向を見やった。
文化祭準備が始まってからずっと、私は彼のことばかり気にしている。
これまでは孤立していてもどうにかやり過ごせただろうけど、全員参加のイベント事にはどうしても、クラスメイトとの交流が必要になってくる。
独りぼっちの彼がどんな憂き目に遭っているのか、想像するだけで胸が締めつけられる思いだった。
みーこの発言で、私の注意は引き戻された。
私とみーこは放課後の賑やかな教室の一角で、飾り付け用の花を作っている。
私と同じ班のメンバー、五十鈴たちは買い出しに行き、他のクラスメイトたちは離れた場所でそれぞれ作業しているため、いま私の近くにいるのはみーこだけ。
「お化け屋敷よりは準備も楽だし」
オレンジ色の小さな折り紙を折りながら、みーこがお化け屋敷を引き合いに出したのは、漣里くんのクラスではお化け屋敷をするらしい、と私が言ったせいだろう。
漣里くんのクラスは一年三組。
私たち二・三年がいる教室棟とは渡り廊下で繋がった、一年棟の二階。
「お化け屋敷っていったら段ボールも大量にいるよね。段ボールを黒く塗ったりとか、窓を塞いだりとか、設営がめちゃくちゃ大変そうだけど、成瀬くんはクラスメイトとうまくやってるのかねぇ」
みーこは一年棟がある方向を見やった。
文化祭準備が始まってからずっと、私は彼のことばかり気にしている。
これまでは孤立していてもどうにかやり過ごせただろうけど、全員参加のイベント事にはどうしても、クラスメイトとの交流が必要になってくる。
独りぼっちの彼がどんな憂き目に遭っているのか、想像するだけで胸が締めつけられる思いだった。


