クールな年下男子と、甘い恋を。

「誰とも付き合う気なんてなかった。真白に会うまでは」
「え」
 足元のコンクリートから、漣里くんへと視点を移動する。

「真白は俺の中身を見てくれた。いまも俺のために本気で怒ってくれてる」
 小さな風がさらりと漣里くんの髪を揺らした。
 漣里くんの口元が緩む。
 その思いがけないほど優しい、仄かな笑みに私の胸が大きく跳ねる。

「だから、好き」
 あまりにもストレートな告白に、私の顔はぼんっ!! と火をつけたように熱くなった。
 ……れ、漣里くんは照れ屋なのに、たまに破壊力抜群の殺し文句を言ってくることがある。
 大抵は不意打ちだから、私はいつも振り回されっぱなしで。
 顔から湯気が出ているような気がする。

 この暑さは絶対、太陽のせいなんかじゃない。
 みーこ、口笛吹かないで! 茶化されたら照れ死にするから!!

「そ、そうですか……それはあの、光栄です」
 私は冷凍マグロのようにカチコチに固まり、ぎくしゃくとお辞儀。
 漣里くんの台詞のおかげで、私の怒りや物思いはどこかへ吹き飛んでしまった。
 多分、そのために言ってくれたんだよね……あああ恥ずかしい! 嬉しいけど照れます!!