クールな年下男子と、甘い恋を。

 ――そもそも、どうして漣里くんが、こんなに気を遣わなきゃいけないんだろう?

 悪評が立った始まりは、彼が『誰か』を庇って野田くんを殴ったこと。

 だったら、その庇われた『誰か』は、現状をどう思っているんだろう?
 どうして真実を言ってくれないの?

 いじめの事実を公表するのは勇気がいること――それはわかる。
 でも、漣里くんがこんなにも悪く言われているのに、その人は何も感じないの?

「……うん。漣里くんの気持ちはわかった」
 私が頷くと、漣里くんは少しだけほっとした顔をした。
 これで私を守ることができたと思ってるんだろう。

 でも残念。
 私は理不尽を前にして、おとなしく引き下がるような人間じゃない。

「じゃあ、悪評をどうにかしよう」
 ぴっと親指を立ててみせる。

「…………え?」
 漣里くんは目を丸くした。