毒姫の汚名を晴らした茶妃は、龍帝に溺愛されて後宮を変える

「許さない……」
小さく呟いた。
「絶対に、許さない」
その目には、憎悪が燃えていた。
でも今は、何もできなかった。
鈴音の地位は、確固たるものになった。
手出しすれば、皇帝の怒りを買う。
でも。
「いつか必ず……」
皇太后は立ち上がった。
「お前を、この後宮から消してやる」
冷たい声で誓った。
嵐は、まだ終わっていなかった。
むしろ、これから本番だった。
鈴音は、それを知らなかった。
茶室に戻る途中、妃たちが祝福してくれた。
「素晴らしかったわ」
「誇らしかった」
「私たちの茶妃」
温かい言葉。
鈴音は微笑んだ。
「みんな、ありがとう」
でも心のどこかで、不安があった。
これで終わりではない。
むしろ、これから皇太后との戦いが、本格化する。
そう予感していた。
茶室に戻ると、皇帝が待っていた。
「よくやった」
鈴音を抱きしめる。
「お前のおかげで、朕の立場が強くなった」
鈴音は皇帝の胸に顔を埋めた。
「でも、これから……」
「分かっている」
皇帝は鈴音の頭を撫でた。
「皇太后は、黙っていない」
「怖い……」
「大丈夫だ」
皇帝は鈴音の顔を上げさせた。
目を見つめる。