毒姫の汚名を晴らした茶妃は、龍帝に溺愛されて後宮を変える

鈴音は戸惑いながら、その手を取った。
皇帝は鈴音を立たせた。
そして、会場全体に向かって宣言した。
「朕の最愛の茶妃だ」
その声は、会場中に響き渡った。
鈴音の手を、高く掲げる。
「茶妃・鈴音は、朕の誇りだ」
会場が沸いた。
拍手が起こる。
高官たちが跪く。
妃たちも跪く。
後宮全体が、鈴音に敬意を示した。
鈴音の地位が、公式に確立された瞬間だった。
もう誰も、鈴音を軽んじることはできない。
皇帝の寵愛を受ける茶妃。
国の外交を動かした女性。
後宮で最も重要な存在の一つ。
鈴音は涙が溢れそうになった。
でも堪えた。
この場で泣くわけにはいかない。
ただ、深く一礼した。
皇帝に。
そして会場全体に。
「ありがとうございます」
その声は、感謝に満ちていた。
宴は、その後も続いた。
でも雰囲気は完全に変わっていた。
使節団は友好的になり、高官たちは鈴音を称賛した。
妃たちも、誇らしげだった。
自分たちの仲間が、国を救った。
そう感じていた。
唯一、皇太后だけが、冷たい目で、全てを見ていた。
宴が終わり、人々が去っていく中、皇太后は一人、高座に残っていた。
拳を握りしめている。