毒姫の汚名を晴らした茶妃は、龍帝に溺愛されて後宮を変える

大殿が、かつてないほどの輝きに包まれていた。
金色の装飾。朱色の柱。無数の燭台。
隣国の使節団を迎える盛大な宴だった。
高官たち、妃たち、全員が正装で集まっている。
皇太后・慈恵が宴を取り仕切っていた。
玉座の隣、高い位置に座り、冷たい目で会場を見渡している。
鈴音は末席にいた。
会場の最も端。
目立たない場所。
皇太后の指示だった。
茶妃といえども、正式な妃ではない。
この場では、存在を消せと。
そういうことだった。
鈴音は気にしなかった。
静かに座り、宴の様子を見守っていた。
使節団が入場してきた。
隣国の高官たち。