毒姫の汚名を晴らした茶妃は、龍帝に溺愛されて後宮を変える

宮殿の図書館は、静寂に包まれていた。
高い天井。無数の書架。古い書物の匂い。
鈴音は一人、書架の間を歩いていた。
茶に関する文献を探していた。
龍化を鎮める方法。
何か手がかりはないか。
一冊、また一冊。
古い医書を手に取り、めくっていく。
ほとんどが役に立たなかった。
でも、諦めずに探し続けた。
午後、書架の最も奥で、埃を被った古い書物を見つけた。
革の表紙。色褪せた文字。
「黄帝内経外伝」
聞いたことのない書名だった。