毒姫の汚名を晴らした茶妃は、龍帝に溺愛されて後宮を変える

呟いた。
「お前は、本当にすごい」
後宮を変えた。
女性たちを一つにした。
茶の力で。
そして、その心で。
皇帝の胸が温かくなった。
鈴音への想いが、さらに深まる。
この女性と一緒なら。
未来が変えられる。
後宮が変えられる。
そして、自分も変われる。
皇帝はそう確信した。
茶室では、まだ笑い声が続いていた。
妃たちは円卓に戻り、再び茶を飲み始めた。
今度は、みんなリラックスしていた。
冗談を言い合い、笑い合う。
過去の話をして、涙を流す。
未来の話をして、希望を語る。
時間が過ぎるのを忘れていた。
やがて夜になり、妃たちは帰っていった。
一人、また一人。
でもみんな、名残惜しそうだった。
「また来月ね」
「楽しみにしてる」
「絶対よ」
約束を交わして、去っていく。
最後に静華が残った。
扉の前で立ち止まり、鈴音を振り返った。
「鈴音」
初めて、名前で呼んだ。
「ありがとう。本当に」
その目は、感謝に満ちていた。
「私、変われる気がする」
鈴音は微笑んだ。
「もう変わっていますよ」
静華は頷き、去っていった。
一人残された鈴音は、茶室を片付け始めた。
茶碗を洗う。
茶器を仕舞う。