毒姫の汚名を晴らした茶妃は、龍帝に溺愛されて後宮を変える

「こうして集まるの」
「本当ね」
梅香が頷いた。
「もっと早く、こうすればよかった」
静華が小さく笑った。
「私も、そう思う」
みんなが静華を見た。
静華の笑顔。
初めて見る、本物の笑顔。
「これから毎月、開きましょう」
鈴音が提案した。
「毎月、ここに集まって、お茶を飲みましょう」
妃たちが一斉に頷いた。
「賛成」
「素晴らしいわ」
「楽しみね」
全員が笑い合った。
そして立ち上がり、輪になった。
手を繋ぐ。
一つの輪。
女性たちの連帯。
派閥を超えた、本当の絆。
「みんな、ありがとう」
鈴音は涙を流しながら言った。
温かい涙。
嬉しさの涙。
「あなたたちがいてくれて、本当によかった」
妃たちも泣いていた。
でも、みんな笑っていた。
輪の中で、互いを見つめ合う。
もう敵じゃない。
仲間だ。
家族だ。
夕日が茶室を照らしていた。
オレンジ色の優しい光。
輪になった妃たちを、温かく包み込む。
窓の外から、この光景を見つめる人影があった。
皇帝だった。
煌龍は木の陰に立ち、茶室を眺めていた。
妃たちの笑顔。
手を繋ぎ合う姿。
そして中心にいる鈴音。
皇帝は息を飲んだ。
「すごい……」