毒姫の汚名を晴らした茶妃は、龍帝に溺愛されて後宮を変える

鈴音は机に向かっていた。
硯で墨を磨る。
筆を手に取り、白い紙に向かう。
招待状を書いていた。
一枚、また一枚。
丁寧に、心を込めて。
全ての妃に招待状を送る。
梅香、蘭芳、紫苑、蓮華、菊花。
そして、第六妃・静華。
静華は皇太后派の中心人物だった。
これまで一度も、鈴音の茶会には来なかった。
でも今回は、必ず来てもらう。
鈴音は筆を走らせた。
「和解の茶会」
そう題した。
派閥を超えて、全ての妃が集まる茶会。
対立ではなく、和解のための茶会。
招待状には、こう書いた。
「後宮に生きる私たちは、本来敵ではありません。共に生きる仲間です。一杯の茶を囲み、心を開いて語り合いましょう」
静華への招待状は、特に丁寧に書いた。
「あなたにも、来ていただきたいのです。お待ちしています」
全ての招待状を書き終えた。
翠蘭が封筒を用意してくれた。
一通ずつ、封に入れる。