毒姫の汚名を晴らした茶妃は、龍帝に溺愛されて後宮を変える

でも五人が集まっただけでも、大きな前進だった。
最初、妃たちは緊張していた。
互いに顔を見合わせるだけで、会話は少なかった。
鈴音は一人一人に、特別な茶を淹れた。
梅香には、安眠の茶。
蘭芳には、美容の茶。
紫苑には、胃を整える茶。
蓮華には、不安を和らげる茶。
菊花には、怒りを鎮める茶。
各自の悩みに合わせて、丁寧に調合した。
妃たちは茶を飲んだ。
そして、徐々に表情が緩んでいった。
「美味しい」
紫苑が最初に言った。
「本当に、胃が楽になった」
「私も」
蓮華が続いた。
「心が、落ち着く」
梅香が微笑んだ。
「久しぶりに、リラックスできている」
やがて、笑い声が響き始めた。
蘭芳が冗談を言い、みんなが笑った。
菊花が昔話をして、みんなが頷いた。
茶室が、温かい空気で満たされていった。
初めてだった。
妃たちが、こんなに自然に笑い合うのは。
茶話会が進むにつれ、妃たちは互いに心を開き始めた。
梅香が自分の不眠について話した。
「実は私も」
蓮華が言った。
「時々眠れない夜がある」
「私は逆に、眠りすぎてしまう」
菊花が続けた。
「現実から逃げたくて」
妃たちは、互いの悩みを聞いた。