毒姫の汚名を晴らした茶妃は、龍帝に溺愛されて後宮を変える

廊下を歩きながら、鈴音は拳を握りしめた。
第一歩だ。
小さな、でも確かな第一歩。
妃たちの心は、まだ完全には閉ざされていない。
香りで読み取った彼女たちの苦しみ。
それを癒すことができれば。
必ず、心を開いてくれる。
鈴音は決意した。
「必ず、皆の心を開いてみせる」
茶園に戻る道すがら、呟いた。
風が優しく吹いていた。
茶の香りを運んでくる。
その香りに、希望を感じた。