毒姫の汚名を晴らした茶妃は、龍帝に溺愛されて後宮を変える

宮女が全てを自白した。
皇太后の命令で茶器に毒を塗ったこと。鈴音に罪を着せるための陰謀だったこと。
全てが明らかになった。
皇帝が手を上げた。
「茶妃の無罪を認める」
その声が広場に響き渡る。
兵士が鈴音の手枷を外した。
鈴音は自由になった手を見つめた。赤い痕が残っている。
群衆がどよめいた。
「無実だったのか」
「茶妃は無罪だ」
「皇太后が……」
ざわめきが広がる。
皇帝が処刑台に上がってきた。
金色の龍袍が風に揺れる。威厳に満ちた姿。
鈴音は跪こうとした。
でも皇帝が手を差し伸べた。
「立て」
鈴音は戸惑いながら手を取った。
皇帝の手は、意外に温かかった。
「よくぞ真実を見抜いた」
皇帝は鈴音を見つめた。
その目には、初めて感情が宿っていた。
敬意。そして、何か別のもの。