毒姫の汚名を晴らした茶妃は、龍帝に溺愛されて後宮を変える

金色の装飾が輝き、朱色の柱が整然と並んでいた。
鈴音は控えの間で、衣装を整えていた。
鳳凰の刺繍が施された、金色の礼服。
髪には鳳凰の飾り。
翠蘭が最後の仕上げをしている。
「お妃様、いえ、皇后様」
翠蘭は感慨深げに言った。
「本当に、夢のようです」
鈴音は微笑んだ。
「まだ実感がないわ」
鏡に映る自分を見る。
豪華な衣装。
でも、心は変わっていなかった。
茶を愛する心。
人を笑顔にしたい心。
それは、これからも変わらない。
「行きましょう」
鈴音は立ち上がった。
大殿へ向かう。
扉が開いた。
全員が鈴音を見た。
静寂。
鈴音は堂々と歩いた。
中央へ。
皇帝の待つ場所へ。
皇帝は玉座に座っていた。
龍袍を纏い、威厳に満ちた姿。
でも目は優しかった。
鈴音を見つめる目は、愛に満ちていた。
鈴音は皇帝の前で跪いた。
皇帝が立ち上がった。
手を差し伸べる。
鈴音はその手を取り、立ち上がった。
皇帝が宣言した。
「本日より、茶妃・鈴音を皇后に任命する」
その声が、大殿に響き渡った。
侍従が鳳凰の冠を持ってきた。
金で作られた、精巧な冠。
皇帝が自ら、鈴音の頭に冠を載せた。
「そして」