毒姫の汚名を晴らした茶妃は、龍帝に溺愛されて後宮を変える

一ヶ月が過ぎた。
後宮は見違えるように変わっていた。
焼け跡は片付けられ、新しい建物が建っていた。
以前より美しく。
以前より温かく。
茶室も再建された。
池のほとりに建つ、優雅な建物。
以前と同じ場所だが、設計は新しくなっていた。
大きな窓から、池の景色が一望できる。
光が溢れる明るい空間。
風通しの良い、開放的な造り。
中には円卓が置かれていた。
妃たちが集まるための卓。
誰もが対等に座れる、丸い卓。
壁には棚が設けられ、様々な茶器が並んでいた。
日本茶用の道具。
中国茶用の道具。
西洋から伝わった茶器。
全てが、丁寧に整理されていた。
茶園も復興していた。
銀龍茶の木は順調に育っていた。
その周りには、他の茶の木も植えられていた。
緑茶、紅茶、白茶、黄茶。
様々な種類の茶が、青々と茂っている。
妃たちが協力して植えた茶の木。
一本一本に、愛情が込められていた。
朝日を浴びて、茶園は輝いていた。
緑豊かに。
生命力に溢れて。
希望に満ちて。
今日は特別な日だった。
皇后就任式が執り行われる。
鈴音が、正式に皇后になる日。
大殿には、高官たち、妃たち、侍女たち、全員が集まっていた。
新しく建て直された大殿。
以前より広く、明るい。