毒姫の汚名を晴らした茶妃は、龍帝に溺愛されて後宮を変える

煙が立ち上っている。
でもその向こうに、青空が見えた。
雲が流れている。
太陽が輝いている。
美しい空。
希望の空。
妃たちも空を見上げた。
みんな、同じ空を見ていた。
「これから、どうする?」
梅香が聞いた。
鈴音は微笑んだ。
「再建するわ」
力強く言った。
「この後宮を。もっと美しく、もっと優しく」
蘭芳が頷いた。
「そうね。みんなで作り直しましょう」
紫苑が続けた。
「女性が輝ける場所を」
蓮華が微笑んだ。
「笑顔で溢れる場所を」
菊花が拳を握った。
「誰もが自由でいられる場所を」
静華が涙を拭った。
「愛で満たされた場所を」
翠蘭が手を伸ばした。
「みんなで、一緒に」
妃たちは手を繋いだ。
輪になる。
鈴音と皇帝を中心に。
焼け跡の中で。
瓦礫の上で。
でも、その輪は強かった。
壊れない絆。
消えない希望。
「さあ、始めましょう」
鈴音が言った。
「新しい未来を」
妃たちが一斉に頷いた。
「ええ」
「一緒に」
「みんなで」
太陽が、輪になった女性たちを照らしていた。
温かい光。
祝福の光。
遠くから、人々が戻ってきていた。
恐る恐る。
でも確かに、戻ってきていた。