毒姫の汚名を晴らした茶妃は、龍帝に溺愛されて後宮を変える

翠蘭も涙を流した。
「お妃様……ごめんなさい……役に立てなくて……」
「何を言ってるの」
鈴音は翠蘭の顔を見た。
「あなたは私を守ってくれた。それだけで十分よ」
翠蘭は微笑んだ。
「よかった……お妃様、無事で……」
「あなたもよ」
鈴音は翠蘭の手を握った。
「もう大丈夫。傷も治る。御医がそう言ってた」
翠蘭は安堵の息を吐いた。
「種は……」
「見つかったわ」
鈴音は嬉しそうに言った。
「焼け跡から。銀龍茶の種が」
翠蘭の目が輝いた。
「本当に?」
「ええ。今日、植えたの。妃たちと一緒に」
翠蘭は涙を流した。
「よかった……本当に、よかった……」
二人は抱き合った。
涙を流しながら、笑い合った。
苦しみを乗り越えた。
絶望から、希望を見つけた。
これから、新しい戦いが始まる。
でも、もう怖くなかった。
仲間がいる。
希望がある。
そして、愛する人たちがいる。
それだけで、十分だった。
窓の外では、月が昇っていた。
満月。
優しい光が、二人を照らしていた。
希望の光。
未来を照らす光。