毒姫の汚名を晴らした茶妃は、龍帝に溺愛されて後宮を変える

「一緒に作りましょう。新しい茶園を」
鈴音は妃たちを見渡した。
みんな、真剣な顔だった。
でも、希望に満ちていた。
「ありがとう」
鈴音は深く一礼した。
「みんな、本当にありがとう」
妃たちは道具を持ってきた。
鍬、スコップ、バケツ。
茶園の焼けた部分を、耕し始めた。
梅香が土を掘り返す。
「この辺り、土が良さそうね」
蘭芳が石を取り除く。
「ここに植えましょう」
紫苑が肥料を混ぜる。
「栄養のある土にしないと」
妃たちは必死に働いた。
絹の衣装が泥で汚れる。
手が土で黒くなる。
でも誰も気にしなかった。
ただ、一心に土を耕す。
鈴音も一緒に働いた。
鍬を振るい、土を掘り返す。
汗が額を伝う。
でも心地よかった。
生きている実感。
希望を育てている実感。
午後、茶園の一角が耕された。
柔らかい土。
栄養に満ちた土。
妃たちは泥まみれだった。
顔にも、髪にも、衣装にも、泥がついている。
でも、みんな笑っていた。
「見て、私たち」
蘭芳が笑った。
「まるで農婦みたい」
梅香も笑った。
「でも、楽しいわね」
紫苑が頷いた。
「こんなに身体を動かしたの、初めて」
蓮華が伸びをした。