毒姫の汚名を晴らした茶妃は、龍帝に溺愛されて後宮を変える

でもその中で、妃たちは微動だにしなかった。
手を繋ぎ、支え合い、立っている。
皇帝の胸が熱くなった。
鈴音だけではなかった。
後宮の女性たち全員が、変わっていた。
対立していた妃たちが、今は一つになっている。
鈴音が作り上げた絆。
それは、どんな困難にも負けない。
皇帝はそう確信した。
「朕も、負けられない」
拳を握りしめた。
「お前たちのために。この国のために」
「必ず、勝つ」
空を見上げる。
雲が流れていく。
その向こうに、青空が見えた。
希望の光が、差し込んでいた。
妃たちは輪を解いた。
でも手は繋いだまま。
「さあ、始めましょう」
鈴音が言った。
「茶室の再建を。そして、龍鎮茶の完成を」
妃たちが一斉に頷いた。
「任せて」
「一緒に作りましょう」
「絶対に成功させるわ」
力強い声。
希望に満ちた声。
焼け跡から、新しい物語が始まろうとしていた。
灰の中から、不死鳥のように。
蘇る物語が。